ちょぼちょぼ育児@アメリカ

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2019年にアメリカへ引っ越し、2020年に2人目を出産しました。二人育児、アメリカ生活について主に書いています。

【子育て】「上の子」になった息子氏にイライラしてしまった私が関わり方を変えるまで

タイトルには「上の子」と書いてありますが、

我が家では息子氏を「お兄ちゃん」として扱ったことはありません。

お嬢のことも「家族」であることはわかるけど、「妹」であることは多分理解していないと思います。

 

しかし、私自身が息子氏との接し方に悩む日々が続いていました。

最近になってやっと自分の中で腑に落ちるできごとがあったことと、

今はどのように心掛けて接しているかというお話をさせてください。

 

※以前、悩み過ぎて書いた記事がこちら↓

dorashima0609.hatenablog.com

我が家が息子氏に良くも悪くも「お兄ちゃん」と言わない理由

「お兄ちゃんなんだから」とか「さすがお姉ちゃんだね」と言われたことありますか?

 

実は私はありません。少なくとも私の両親からは言われたことはありません。

私の母が、自分自身の経験が嫌だったので、自分の子どもにはそうしないと決めて接してくれたのです。

30年前の子育てにおいて、そのように接してたのはすごいよなーと思っています。

 

そのため、私の妹は外で「あれが私のお姉ちゃん」と説明する以外ではお姉ちゃんと言いません。

妹の方が大きいし、名前で呼ばれているために妹の友人から「○○ちゃんの妹?お友達?」と何度も間違えられました。

以前、妹にも「お姉ちゃんって感じ全くしない。」と言われ、家族構成を知らない人からは長女よりも「お姉ちゃんお兄ちゃんがいそう」と言われることの方が多いです。

 

そんな環境で育った私にとっては、

息子氏に叱る際にも褒める際にも「お兄ちゃん」という言葉を使うことが不自然でした。

旦那氏の実家はそうではなかったのですが、

息子氏が産まれる前やお嬢を妊娠した際に私の意向を伝えると、

共感してくれた(多分…)ので旦那氏もお兄ちゃんとは言いません。

 

お嬢が生まれてからも変わらずに甘えているし、

いまだにおくるみをしゃぶっていますが特に何も言いません。

(以前は歯並びの心配をしていたけど、それ以前に矯正確定っぽいので諦めました。)

できないこともまだまだあるけど、「お兄ちゃんなのに」「3歳なのに」とも言いません。

なぜか本人は「○○は、まだ3歳だからできないこともあるの!」と言うことがありますが…あれ…なんでだろ…?

 

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ご家庭や個人によって考え方も違う部分なので、子どもが産まれる前や下の子妊娠中にご夫婦間で共有しておくといいんじゃないかなぁと思います。 

 

いわゆる「上の子かわいくない症候群」に陥った私

なぜか小さなことでイライラしてしまう

そんな息子氏もお嬢が生まれたことにより、物理的には「上の子」となりました。

生まれる直前くらいからその兆候があったのですが、

今までなら怒らないような些細なことで感情的になって叱ってしまい、

息子氏も言い返すので「喧嘩(旦那氏談)」するようになりました。

 

ダメだダメだダメだ…

と思っていると余計イライラが止まらなくなり、

息子氏にイライラ、自分にイライラの負のループに陥ってしまいました。

(なぜかその時は在宅でずっと家にいる旦那氏にはイライラしていませんでした。)

 

 

息子氏は元々はっきりとしたイヤイヤ期も大きな癇癪もありませんでした。

(私がそう感じなかっただけ…?)

妊娠中も悪阻時期はママと遊びたいと泣くこともありましたが、

それはごく自然なことですよね。

家で遊ぶことも好きなので、「お外に行きたい」と泣かれて出かけなきゃいけないこともなく、

私が「体調が悪いんだ」と話せば、少しの時間は一人で遊んでくれるなど穏やかに過ごしていました。

お嬢が生まれてからもやきもちを妬いていじめることもなく、

赤ちゃん返りもかわいい程度でママ大好きといつも言ってくれます。

 

こうやって書いているとかわいくないになる理由は見当たらないですね…。

今思えばなんであんなにイライラしていたのだろうと思います。

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「上の子かわいくない症候群」ってなんだ?

この状況を友人に相談すると「上の子かわいくない症候群ってやつかねー私も二人目生まれてから怒ってばっかりだよー」と言われました。

2人目妊娠前からもよく聞く言葉でした。

「上の子かわいくない症候群」とはどのようなものなのでしょう?

 

一般的には、下の子が生まれ、上の子もまだ小さい(2~5歳くらい)時期に『上の子がかわいいと思えない』と感じる状態を指します。

生まれたばかりの下の子には、赤ちゃんならではの純真無垢(むく)なかわいさがあります。一方で、上の子はしっかり自己主張するし、生意気な発言もあるでしょう。

ママの気持ちはどうしても絶対的依存期にある下の子に注がれやすく、上の子の行動・言動が鼻につき、イライラしてしまうことがあります。

特に、上の子が2~3歳のときに2人目が誕生した場合、上の子の第1次反抗期(イヤイヤ期)とも重なります。下の子の育児(夜中の授乳など)+イヤイヤ期でダブルパンチとなりやすく、慢性的な睡眠不足状態で、上の子の『ママ、ママ』だけでイライラし、『かわいくない』と思うことが起きやすいのです

※下記URLより引用

 

news.yahoo.co.jp

 

実は、どんなものかを知ってしまうと"そうなるものなんだ…"と潜在的に植え付けられてさらに息子氏にあたってしまうのではないかと怖くて、詳しくは調べていませんでした。

息子氏はイヤイヤ期ではなかったですが、私の場合はまさにこの状況でしたね。

 

イライラをやっつけるためにやったこと

「上の子かわいくない症候群」が続き、些細なことでも怒ってしまっていた私。

ついには息子氏が毎日「ママ、○○今日悪いことした?」と聞くようになってしまいました。
最愛の息子氏にこんなことを言わせるのはもう嫌だ!と決心し、

とりあえず思いつく気分転換や、イライラを抑えるためにできそうなことは全てやりました。

私がやったことは以下の8つです。

  1. 旦那氏に客観的にみてどうか聞いて対策を立てる。
    在宅勤務中で私と息子氏の様子を一番みている旦那氏に聞いてみました。
    以前の記事に詳しく書いてありますが、あまり有効な対策はとれませんでした。

     

    dorashima0609.hatenablog.com

     

  2. 息子氏と離れる時間を作る。
    今回に限らず、息子氏と四六時中一緒である環境に疲れたことがあり、そういう時は旦那氏にお願いして私が出かけたり、外に出かけてもらいました。
    友達と約束がなくても、自分のペースで家事をできるだけでも個人的にはかなりスッキリします。

    …ところが、当時カリフォルニア州は外出禁止令が出ており、外に出ることができませんでした。
    旦那氏がたまに息子氏を別の部屋に遊びに連れていってくれたり、お嬢の昼寝中に私も寝かせてもらったりしましたが、離れられない環境が負のループにハマった要因だと思います。

  3. 家族以外の人と話す。
    これも外出禁止令が出ていたので、外で誰かと話したり会うことはできませんでした。(そもそも渡米してからお友達が出来る前にロックダウンしたので会う人もいなかった。)

    しかし、時代は2020年ですね。
    ZOOMやFaceTimeなどで日本にいる家族や友人と会うことができます。
    これはほんっとに助かりました。
    雑談しながら人狼ゲームしたり、オンライン麻雀したり…
    子育ての話もしますが、関係ない話をだらだらするのが気分転換になりました。

  4. 身体を動かす。
    元々夫婦でバドミントンをやっていたので、息子氏出産後も運動は定期的に行っていました。
    ところがお嬢を妊娠してからはひどい悪阻に悩まされ、そうこうしているうちに国内引っ越しからの渡米、あっとゆうまに出産という感じで、私はもう1年半ほどシャトルを打っていません。

    何か身体を動かすものをと、産後の女性向けオンライン筋トレクラスに入りました。
    筋トレなんてしたことなかったので、試しに1か月やってみたら、これが意外とよくてもう半年続いています。
    話が逸れてしまいそうなので詳しくはまた別で書きますが、産後の身体の不調がなくなり、体重も臨月から13Kgも減って人生最低体重と良いことだらけです。

  5. 甘いものを減らす。
    元々は甘いものが好きで、妊娠後期~産後すぐはとにかく甘いものが食べたくて食べたくて…
    LINDORのチョコとPepperidge Farmのクッキーにドハマりしました。

     


     

    もうこれめちゃくちゃおすすめなんですが、私の食べ方が悪かった。
    イライラしたら食べ、子ども達が寝た後に食べ…
    最終的には食べた後に、身体がかゆくなったり異常に暑くなって眠れなくなるようになってしまいました。
    これはやばいな…と思った時にオンラインクラスでお菓子の話に。
    甘いものは血糖値を急上昇、急降下させるためイライラを助長します。

    ということで徐々に減らし、今ではほぼ食べていません。
    自分でも抑えられないイライラは減り、筋トレと相まって身体の不調がかなり減りました。

  6. イライラ解消に効く呼吸法を試す。
    こちらもオンラインクラスで教えていただいたものです。
    「4Count Breath」という呼吸法で、ストレスを感じやすい軍隊でも採用されているとか。やり方もとっても簡単で、以下の4ステップを落ち着くまで繰り返すだけです。
    ①ゆっくり4秒息を吸う。②息を4秒止める。③ゆっくり4秒息を吐く。④息を4秒止める。
    どこでもできるので、イライラを感じたらやってみています。

  7. 睡眠の質をあげる。
    産後すぐは夜間授乳があるのも要因ですが、
    「昼間イライラする→夜にもやもやして寝られない→昼間寝落ちする→夜目が冴えて眠れない」という負の睡眠ループに陥りました。

    睡眠のリズムを整えるため、なるべく昼間寝ないように眠くなったらストレッチをして少し身体を動かすことを意識しました。
    今はYoutubeに様々なストレッチ動画があって便利です。

    youtu.be


    あとは、イライラもやもやしてると携帯で「産後 イライラ」とかで調べものして、
    そこからSNSみたりゲームしたりしてブルーライト浴びてしまって余計目が冴えてしまうんですよね…

    携帯をみるのをやめるのは逆にストレスになると思ったので、ブルーライトカット眼鏡を買いました。

    rwrd.io



    在宅勤務で昼夜問わずPCに向かっている旦那氏もなかなか寝付けずに悩んでいたので、一緒に買ってみたのですがこれがすごく良かったです。
    昼用と夜用に分かれていて、カットするブルーライトの量が違うんだそう。
    夜のは100%近くブルーライトをカットしてくれるそう(ほんとか…?)
    寝る2時間前くらいから着けるといいそうで、私たちは子ども達が寝た後からはこれをかけています。
    すぐに眠れることが増えたし、ベッドで携帯をいじってしまっても朝の寝起きがよくなりました。

    家でしかかけないので、一番安いデザインにしましたが種類も色々あります。
    なんと子ども用まで!

     

    日本には配送していないのですが、Amazonで売られています。
    昔、JINSのブルーライトカット眼鏡も使っていましたが、こっちの方が効果を感じました。

     



  8. 育児書などで対処方法を勉強する。
    育児書にはネガティブなイメージを持つ人もいると思いますが、
    私は自分の頭の中だけでは行き詰ったときに新しい知識を得るために読んでいます。

    基本的には図書館で借りて、ないものや良かったものは購入しています。
    良かったなぁと思ってアメリカまで持ってきているのはこの2冊です。

     

    モンテッソーリ教育は息子氏出産の際にトッポンチーノを知って、興味がありました。
    渡米前はおうちモンテッソーリ教室に通っていて楽しかったので今でも少しずつ勉強したり、家でおもちゃを作っています。
    今、その子がどんな発達をしようとしているのかを知ると、いたずらだと思ってひやひやしていたことを見守れるようになったり、サポートをすることができる本です。

     

    マンガでよくわかる 子どもが変わる 怒らない子育て

    マンガでよくわかる 子どもが変わる 怒らない子育て

    • 作者:嶋津良智
    • 発売日: 2017/01/07
    • メディア: 単行本(ソフトカバー)
     

     自分が怒らないようにマネジメントしながら、子どもへの声かけをマンガでもわかりやすく説明している本です。
    モンテッソーリの本も同様ですが、理論だけでなく具体的にどうすればいいかわかりやすい内容になっているものが好きです。


    今回のイライラを機に、欲しい本があったのですが、我が家はCOVID-19によるビザの関係で一時帰国できません。
    送料は高いし…と、Kindle版を初めて購入してみました。
    タブレットを持っていないので携帯でしたがすんなり読めました。
    ゆっくり本を読む時間がなくても、隙間にさっと読めるのもよかったです。

    買ってみたのは以下の2冊です。

     

    どちらも難しくなく、さらっと読めて日常的に取り入れられそうな内容でした。
    子どもが大きくなってから悩みそうなことについても書いてあるので、またちょくちょく読み返したいなと思います。

Voicyで聴いた"モンテッソーリ教師あきえさん"の一言が今までで一番イライラに効いた

これだけ色々やっておきながら、スッキリ解決はしませんでした。

そんな時にモンテッソーリ教師の方が、Voicyという音声配信サービスで子育ての悩みに答えてくださっていることを知ります。

 

モンテッソーリには興味があるので、車の移動中や子どもが寝た後に作業しながら聴いてみました。

 

私のようにお子さんとの向き合い方の悩みだけでなく、

ゲームとの付き合い方、お友達との関係、食事中にじっと座れない、手先を発達させるにはどうしたらいいなど色んな方のリアルな日常のお悩みに答えてくださっています。

「みんな…気持ちわかる…!みんな同じようなことで悩んでる…!」と一人で聴きながらうなずいてしまうような内容ばかりです。

 

あとこのVoicyは音声のみなので、運転中、家事中、なんならイヤホンつけて寝かしつけ中でも聴けるのがいいです。
バックグラウンド再生できるので、携帯いじりながらでも聴けます。

 

気になるタイトルをランダムに聴いているので、何回目の配信か忘れてしまったのですが、その中で

子どもができないことは子どもの問題だけど、それをみてイライラしてしまうのは親の問題です。

というような一言がでてきました。

この言葉が妙にストンと自分の中で腑に落ちて、そこからは息子氏にイライラしてしまったり怒ってしまいそうなときに抑えられるようになってきました。

 

親は子どもより先に生まれただけで、対等な立場です。

だから、褒めたり叱ったり上の立場から接するのではなく、

子ども自身の育ちをサポートする環境を用意する役目を果たすと良いです。

これはかなりハッとさせられました。

愛しいわが子だからこそしっかり向き合って育てなきゃと思っていました。

だから褒めたり叱ったり当たり前にやっていたけど、それは自然と上下関係になっていたんだなぁと気づきました。

今はなるべく息子氏の意見や言葉を聞いて尊重するように努力中です。

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まだまだ練習中で怒ってしまうこともあるんですが、そこもちょうど数日前に配信されていまして、これまたフンフンうなずいてしまいました。

 

他にも育児について配信されている方がいるそうなので、今後もっと聞いてみようかなと思っています。

 

私なりの「上の子かわいくない症候群」と息子氏との向き合い方

今回たくさん悩んで、色々試してみて、今は3つのことを大事にして息子氏(もちろんお嬢にも)向き合っていこうと思っています。

  1. 自分を大事にする
    怒ってしまう自分を責めてばかりで追い込むのではなく、まずは「そうゆうときもあるよね」と受け入れてみます。
    また、子ども達優先で自分は疎かになりがちですが、筋トレの先生に「誰かをケアするためには、まず自分をケアしないとできない。」と教えていただきました。
    身体を鍛えるだけでなく、生活リズムを整えるなどわずかでも出来ることからやっていきたいと思います。

  2. 相手の話を聞いて、省略せずに伝えたい事は話す
    わーっと泣かれるとついイライラして先に話してしまいがちですが、
    息子氏はもう会話ができるので、どうしたいのかまず聞きます。
    お話してくれたことに共感した上で、こちらがして欲しいことを伝えます。

    これは、息子氏だけでなく旦那氏にもそうしたいところです…

  3. できないことでもまずは見守り、必要なサポートをする
    靴がうまく履けない、マスクが自分でつけられない、ゲームの敵が倒せない…などできないことはたくさんあります。
    それでも自分でやりたがったら、まずは見守ります。
    (見てたらいいたくなってしまうので、なるべく直視しないようにお嬢と遊んだりして我慢してます…)

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    助けを求められたらやってみせたり、ヒントになることを言ってみたり、
    ときにはやりやすいように道具を用意してみたり…
    全部私がやってしまわないように気を付けます。
    自分でできたときの息子氏の得意げな笑顔はプライスレスです…ほんとに…

 

まとめ

お嬢はこれからイヤイヤ期を迎えるだろうし、今後息子氏もどんどん成長して今以上にぶつかることもあるはずです。

その時にも、また同じことを繰り返して子ども達を傷つけたくはないので、関わり方の軸を持っていたいと思います。

とはいえ、サンディエゴではまだCOVID-19の影響で自由に外出できる雰囲気でもなく、

産後でホルモンバランスもまだ安定していないので、だいぶ自分に優しくしていきたいと思います。

それが息子氏やお嬢(と旦那氏)に優しくなれるはず(多分)。

今までで一番長い記事となりましたが、もしどこかで同じように悩んでいる方がいたら少しでも気持ちが楽になりますように…

 

 

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